・「富士タイムトラベラー」or「FUJI TIME TRAVELER」のブランド認知
・少しレトロでシンプル、親しみやすくお洒落なロゴとレターを希望
・クルマのガラスにカッティングシート等で貼り付けて使用する事も考慮してほしい
依頼時から構想までの対話
今回はロゴがまだなかった状態から新たにデザインを行う案件でした。
コーポレートやサービスのロゴデザインを行う際には最新の注意を払います。なぜならば、ロゴデザインはファーストインプレッションに対して強く影響するツールだからです。リブランディングを考えているのであれば、ロゴデザインが必要な手段なのか、クライアントをよく考える必要があります。
ビジネスでもエンジニアリングでも同様に、クライアントやサービスを良く知らないと、”キワ”のデザインはできません。本案件ではクライアントと弊社の間でいくつも会話がなされました。
以下プロセスの一部をご紹介します。
ロゴイメージの構築
オーナーさまと会話を重ねデザインに紐ずける素材を理解した上で、ロゴデザインにどのようなイメージを関連付けるかを決定します。
本プロジェクトの場合は「オーナー様の経歴や旅館を事業として始めた理由」、「この場所にした理由」や「イメージ写真に電気自動車を組み込んでいる理由」などを伺っていくと,インバウンド向けのサービスであることが整理でき,『オーナー様のストーリーとインバウンド向けの表現』をイメージが浮かびました。
結果として、様々な要素から文化の象徴的なイメージをロゴデザインに埋め込むこととなりました。
ロゴデザインの組み立て
ロゴデザインを行う際は、2つの手法を主に利用します。
- 数多くの案を提示して絞り込む作業
- 対話を重ねながら一つのアイデアを絞り込んでいく
今回は②の手法にてデザインを組み立てて行きました。デザインの過程においてストーリーとデザイン要素をどうマージするかが重要な手法となる為、クライアントの納得度を高める進行が重要でした。
第一段階|地域の個性
その場所の特性をイメージする
本旅館からすぐにある河口湖に反射する富士の形をモチーフに.
本館の入り口の三角形を模して富士の反射を梁の下に映した.
Fuji Time Travelerが提供する体験と心地の融合を象徴する.
第二段階|建物の個性
Fuji Time Traveler本館の入り口部分の梁と屋根がモチーフになっている.
お客様を心より歓迎するおもてなしの精神を込めている.
梁では特に,木材の優しいイメージを込めた造形に.
いつでも「ようこそ」と感じてもらえる旅館を保ち続ける意味を込めて.
屋根では,象徴的なカラーと象徴的な瓦棒が正面に来ている造形を反映.
最終段階|個性の融合
Fuji Time Travelerは,その地を体感する為に残している時間体験が存在する.お客様の快適を実現するための配慮を設備面や建築で実現させている.その二面性が独特の世界観を示しているのが大きな特徴である.
先進的なスタイルの造形と,郷愁を感じるフォント,なおかつ酒ラベルのようなブランドを感じさせる流用性の高いデザインに仕上げている.